4価髄膜炎菌ワクチン「メナクトラ筋注」取り扱い開始

侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD:Invasive Meningococcal Disease)に対する予防接種,メナクトラ筋注(製造販売サノフィ株式会社)の取り扱いを開始しました。

IMDは日本では発生が少ない病気で周知されていません。発生は年間数十例ほどで,その多くは海外から持ち込まれたものだと考えられています。症状は激烈 で抗生物質が間に合わず発症から2日以内に10%の患者さんが亡くなります。世界レベルでは年間3万人が死亡しています。

多発地帯は髄膜炎ベルトと呼ばれるアフリカのサハラ砂漠以南の地域ですが,先進国においても若年者の学生寮などで発生しています。以下の方に接種をお勧めします。

1)髄膜炎ベルト地帯に渡航される人
2)海外留学等で学生寮などの集団生活を送る人

接種は1回,有効期間は5年間,費用は25,000円(ワクチン単価が2万円を超えます)です。依頼からワクチン入荷まで1週間ほどかかりますので,あらかじめご連絡ください。