Hibワクチン(2023.4.14更新)

Hibワクチン(2023.4.14更新)

インフルエンザ菌というのはなんとも紛らわしい名前ですが,これは1800年代にインフルエンザが流行した際にこの菌が分離されインフルエンザの病原体だと考えられたためにつけられた名称で,この菌がインフルエンザの原因でないと分かった今でもその名前だけが残りました。特に小児において気道感染(肺炎,副鼻腔炎,中耳炎,気管支炎)の起因菌として頻度が高いものです。

インフルエンザ菌には莢膜(きょうまく)と呼ばれるカプセルを持ったものがありその中でもb型菌と呼ばれているものが最も恐れられています。それは特に免疫機能が不十分な乳幼児に致死的な髄膜炎,肺炎,急激な呼吸困難から窒息を起こす急性喉頭蓋(こうとうがい)炎を起こすためです。

この菌に対して抗生物質の効果はありますが発症から症状の進行があまりに急速なため抗生物質の効果が間に合わないのです。その結果髄膜炎で死亡したり仮に治っても脳に障害が残ります。肺炎や急性喉頭蓋炎も治療が遅れれば致死的です。

  • 2ヶ月〜7ヶ月未満で開始・・・3回+1回(1年後)の合計4回
    7ヶ月〜 1歳未満で開始・・・2回+1回(1年後)の合計3回
    1歳以上で開始・・・・・・・・1回のみ
  • 接種料金:満5歳になる前日まで公費負担 対象年齢外は8800円/回
  • 予約不要