「飲まなくてはいけない薬」と「園での与薬が必要な薬」——-保育園での服薬についてのお願い——-2026.4.12

近年、保育園での投薬に関するルールは全国的に見直され、より慎重な運用が求められるようになっています。保育士は原則として医療行為を行うことができないため、園での与薬については、医師の指示書や依頼書の提出が必要となる場合があります。

このような制度は、お子さんの安全を守るために重要なものですが、一方で、保護者の方にとっては書類申請の手間や費用(一般的に1通1,000円前後)がかかるなどの負担も生じています。また、医療機関側にも一定の事務的負担がかかるのが現状です。

そこで大切なのは、「園で本当に薬を飲む必要があるかどうか」を個別に検討することです。

一般に処方されるお薬には、
・決められた時間どおりに確実に服用することが重要な薬
・症状を和らげることを目的とした薬

といった違いがあります。すべての薬が「昼に必ず飲まなければならない」わけではなく、病状や薬の種類によっては、朝夕の服用で対応できる場合もあります。特に、症状を和らげる目的のお薬については、昼の服用を省略しても大きな問題とならないケースも少なくありません。

一方で、抗生物質の一部など、一定の間隔で服用することが治療上重要なお薬もあります。このような場合には、園での与薬が必要となることがあります。

当院では、保育園での与薬が必要かどうかについても含めて診察時にご相談いただくことをおすすめしています。必要に応じて、園での服薬が不要となるような処方の工夫や、依頼書の作成についても対応いたします。保護者の皆さまにおかれましては、不要なご負担を避けつつ、お子さんにとって最も適切な治療が行えるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。