インフルエンザ菌というのはなんとも紛らわしい名前ですが,これは1800年代にインフルエンザが流行した際にこの菌が分離されインフルエンザの病原体だと考えられたためにつけられた名称で,この菌がインフルエンザの原因でないと分かった今でもその名前だけが残りました。特に小児において気道感染(肺炎,副鼻腔炎,中耳炎,気管支炎)の起因菌として頻度が高いものです。

インフルエンザ菌には莢膜(きょうまく)と呼ばれるカプセルを持ったものがありその中でもb型菌と呼ばれているものが最も恐れられています。それは特に免疫機能が不十分な乳幼児に致死的な髄膜炎,肺炎,急激な呼吸困難から窒息を起こす急性喉頭蓋(こうとうがい)炎を起こすためです。

この菌に対して抗生物質の効果はありますが発症から症状の進行があまりに急速なため抗生物質の効果が間に合わないのです。その結果髄膜炎で死亡したり仮に治っても脳に障害が残ります。肺炎や急性喉頭蓋炎も治療が遅れれば致死的です。

世界に目を向けるとすでに90ヵ国以上で公費負担による定期接種に組み込まれているのですが,日本では任意接種になっています。ここ大館市でも平成23年1月より念願の公費接種になりました。

  • 2ヶ月〜7ヶ月未満で開始・・・3回+1回(1年後)の合計4回
    7ヶ月〜 1歳未満で開始・・
    2回+1回(1年後)の合計3回
    1歳以上で開始・・・・・・・
    1回のみ
  • 接種料金:8500円/回(大館市在住の※該当年齢者は無料)※満5歳になる2日前まで
  • 予約不要

平成23年3月5日から接種を中断していましたが,安全が確認されたという国の通達により4月1日より接種を再開しました。