当院では,ハウスダスト・ダニアレルギー,スギ花粉症に対する減感作療法を行っています。
免疫療法(減感作療法)とは,アレルギー症状の原因となっている物質(アレルゲンといいます)に対して身体を慣らしていくことで症状の軽減・消失に導く治療です。現時点ではアレルギー疾患を治癒に導くことのできる唯一の治療法だと言われています。
アレルゲンを希釈した液を前腕部の皮下に注射します。濃度によって数日〜数ヶ月の間隔で注射し,低い濃度から高い濃度へと徐々に上げて維持量とします。維持量になってからは1〜3ヶ月ほどの間隔で注射を続けます。
最大の問題は時間がかかることです。ハウスダスト・ダニアレルギーで6年間以上,スギ花粉症で2年間以上の期間継続する必要があります。2年以上継続することができれば永続的効果が残ると言われていますが,治療を続ける患者さんには強い忍耐力が要求されます。
副作用ですが,注射部分の発赤と掻痒が一時的に生じます。また高濃度のアレルゲン注射において注射直後の蕁麻疹,喘息発作,血圧低下などが起こる可能性があります。そのため注射した部分の発赤部分のサイズを注射後10〜15分後に計測し,このサイズが5cm前後に留まるように注射量を調整することで過量投与による強い副作用が生じないよう努力しています。
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