水曜更新
医師国家試験は簡単か
近々医師国家試験の結果が発表される。 遠い昔に医師となった身にはその結果が余生を左右するはずもないが,やはり気になるものではある。 私の母校(自治医大)は国家試験合格率においては他の大学の追随を許さないことを誇りとしてい…
続きを読む除雪バテの2月,謎の花粉症
週間天気予報に並ぶ天気図柄の中に大きなお日様マークや10℃に近い最高気温予想が燦然と輝く時期である。しかし今年の冬はどうかしている。景色はいまだに真冬。畝の形も見えないほどのぶ厚い雪が田畑を平坦に覆う。 1月中は積雪を放…
続きを読むインフルエンザは社会病
インフルエンザが猖獗(しょうけつ)を極めている……ことになっている。史上最多の患者数などと若いアナウンサーは目ぢからを増して訴える。 しかし現場にいる者としてはなんとも釈然としない。典型的なインフルエンザの患者は10~2…
続きを読む風通しが良すぎる社会
私ほどの年齢にもなると,同級生,先輩,後輩に各分野での実力者がかなり多い。50代というのは各分野で現場でのトップとして活躍する世代であるからそういうものではあるだろう。TV等のメディアで彼らを見ることも最近非常に多い。 …
続きを読む美貌と健康は相容れない
太陽を見ることが稀な雪国の朝は夜のように暗いことがある。それでもテレビの中では気象予報士のお姉さんが透き通るようなピーカン空をバックに「今日は冷えてます」などと宣っておられる。明るい青空が見える多少の冷えなどなんの苦にも…
続きを読む帰省と孫かで
来年のことを言うと鬼が笑うというが,起こるべくして起こるものに対しては鬼も笑うまい。 帰省の嵐が過ぎ去った後,ある年齢層の患者さんが毎年口にする言葉がある。 「孫の面倒をみて本当に疲れた」 「孫にカゼうつされてまだ治らな…
続きを読む現代マスク考える。給食,スケバンそして今。
インフルエンザのシーズンがじわじわと始まっている。 インフルエンザといえば連想されるマスク,数年前に新型インフルエンザが社会問題になった際は誰もがマスクを装用していたが最近の装着率はそれほどでもない。 今でこそ一般社会で…
続きを読むSNSが人類の叡智であるように
子供の頃「2000年の未来」などという華やかな未来予想図をよく目にした。イメージとしてはトム・クルーズ主演「マイノリティー・レポート」が描く未来都市の風景がそれに近い。 だが現実はどうだろう。予想時代を20年近く過ぎた今…
続きを読む悪く見られたほうが気が楽
スタッドレスタイヤへの交換を急ぐ人々で遽しい。 雪の降らない地方の人々が呼ぶところの「タイヤ」は,北国では「夏タイヤ」と呼ぶ。夏タイヤから冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)への交換風景は今時の風物詩である。 いつものことであ…
続きを読む人間と病気を分離して考える
暦のミシン目をぴりりと破り11月,全国版のTV番組は秋の深まりをしんみりと告げているが,秋田県の11月は既に初冬である。これから冬囲いやタイヤ交換など,冬支度の忙しさが北国の風物詩である。 暦の旗日が2つ以上あると喜ぶの…
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