ペットロスと医療

  しばらくSNSから離れていた。そうさせたのはペットロスである。 自虐ネタは嫌いではないが,リアルな傷までネタにするほどのドMではない。しかし今回この出来事を綴ることは単なるお涙頂戴ではなく自分にとって何かし…

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秋の空気,喘息に注意

空気が秋の気配を帯びてきました。喘息シーズンが始まりそうです。 喘息は気管の過敏性によって咳や喘鳴(ゼーゼーすること)を繰り返す病気です。過敏性というのは文字通り敏感さのことです。 生きていくためには空気が必要です。その…

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東京医科大学入試操作問題の本質

東京医科大学の入試操作問題がいま俎上(そじょう)で裁かれている。 ここでは贈収賄にからんだ不正入試問題ではなく,入試操作という部分についてのみ述べたい。 医療問題の現実を知る人達からは「必要悪」だという弁護の声も聞こえて…

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ちり紙・鼻紙考

ちり紙,鼻紙,懐かしい響きです。なにそれ?という世代の人も多いでしょう。今はもうどの世代でも「ティッシュ」という言葉しか使いません。 新しい世代に人に説明させていただくと, ティッシュは箱やパッケージに入っていて,1つの…

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耳鳴りと突発性難聴

耳鼻科でいちばん有名な病気といえば突発性難聴でしょうか。病名がそのまま体(たい)を表しているので俗耳にも馴染みやすい病気ですが原因についてはまだよく分かっていません。 治療としてはステロイドという薬を使うのですが,実はど…

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子供の風邪に薬は不要,は暴論

「子供は風の子」とは今は昔。 風邪をネタにするには旬を外しているが,基本思いついたままを文章にしている雑コラムなのでご勘弁を。 麻疹(はしか)拡散のニュースも一段落したようにみえる。 かつて麻疹は「命定め」といわれて恐れ…

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ニセアカシアの花粉症は滅多にありません

爽やかな空に花粉の舞う季節です。 この地区ではニセアカシアが瓊葩(けいは)を広げ人々の目を楽しませてくれています。 近くにある小坂町はかつて日本最大の鉱山を抱き採鉱と精錬を行っていました。東北地方で最初に電気が通ったのは…

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なぜ人は行楽地に向かうのか・多数派同調バイアス

GWが終わりました。 私は40代後半から連休に出かけようという気が完全に失せました。家族の要請に応じて行くことはあっても,特別な場所でもなければ自分から進んで足を運ぶことはありません。 連休で異常に人が集中するのは多数派…

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なぜ懲りないのか,行動心理学で考える花粉症の重症化

泣きじゃくった子供のように目を赤く腫らして顔面の皮膚が日焼けしたように紅潮している。10m離れていても花粉症だと分かるほどだ。4月に入るとこのような重症の花粉症患者が受診する。 重症の患者さんには「花粉が飛ぶ前から薬を準…

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引っ越しは麻薬の匂い

プロフェッショナルならではの技能と力強さを発揮した荷降ろし作業はこの時期の風物詩である。以前プロに大きな家具を搬入してもらったことがあるがその職人技には感心することしきりだった。 近年大きな家財を数人がかりで運ぶような転…

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